ハラール認証書にはどのような種類があるか

 

ハラール食品を生産し市場に流通させる以前に、食品を取り扱う産業施設としての公的認可が必要であることは言うまでもないことである。従って、例えば食品加工工場でのハラール認証書の発給は、そのような公的認可が下りていて有効であるという前提で行われる。この前提が破棄された時、ハラール認証も無効になる。

それ故、まずはじめに必要なことは

☆ 企業活動拠点(企業活動の現場・サイト)として正式に認可・登録されていることの確認

この種の証書・証明書は、食品会社、(食品を扱う)事業所、屠畜場、食肉処理場などの施設、食品生産加工工場の生産設備や衛生設備などが公的検査を受けており、ハラールフードを生産し、市場に出荷し流通させることを正式に公的認可されていることを明示するものです。

ただ、この種の証明書は、そのように正式に許可、認可された工場や設備で生産され加工処理された食品生産物が、全てハラールであることを証明するものではありません。企業活動拠点(サイト)の認証書は、ハラール製品の認証書としては使われないという点に注意する必要があります。

 

(1) 特定の製品に対する一定の期間のハラール認証書

このタイプの認証書は、認証書のリストに記載された食物製品や原材料などが、当該認証機関によって定式化され体系化されたハラールガイドラインに合致・適合しており、ハラールとして認定されたことを証するものです。こういった認証書は、認証の契約により、ある限られた一定期間のみ有効、あるいはある特定の流通業者や輸入業者向けの指定された数量の出荷製品(ロット)に対して発給されることがあります。

特定の数量の製品や特定の出荷品(ロット)に対して発給される認証書は “a batch certificate”(1回分の認証書)又は出荷認証書(a shipment certificate)と呼ばれることもあります。

牛肉や鶏肉製品についてはより厳しく、それぞれ一回ごとの出荷や船積ごとに認証を受けなければならず、そのような場合は“a batch certificate”を受けるのが一般的です。

 

(2)通年認証書(a yearly certification)

ハラールコンプライアンス(ハラール順守)をきちんと守り、認証料の支払いもきちんと行い、認証機関が行う毎年のハラール検査(監査)をパスすることを条件に、一年ごとに自動的に更新されるものです。生産ライン設備や生産に使用する原材料、生産の方法や段取りなどがすでに定式化、固定化しているハラール製品の生産加工現場では、”a yearly certification ”を受けるのが一般的です。